水ぼうそう(水痘)
水痘とは
水痘帯状疱疹ウイルスの初感染による感染症のことで、一般的に「水ぼうそう」と呼ばれる感染症です。潜伏期間は約14~21日です。空気感染するウイルスで、感染力が強く、思春期以降に感染すると重症化しやすいため注意が必要です。有効な予防方法はワクチン接種です。定期予防接種(3歳までに2回)の一つですので忘れないように打ちましょう。
症状
発熱とともにかゆみを伴う皮膚の赤み(紅斑)が頭皮、顔面、体幹など全身に出てきます。
数日経つと赤み(紅斑)→皮膚に盛りあがったブツブツ(丘疹)→水ぶくれ(水泡)→膿が溜まった水ぶくれ(膿疱)→かさぶた(痂皮形成)と各段階の発疹が混在してみられるようになります。
治療
抗ヘルペスウイルス薬を処方したり、対症療法を行います。
登園、登校について
元気でも、発疹がすべてかさぶたになるまでは感染力(空気感染)をもつため、外出・登園・登校はしないでください。
登園、登校には許可が必要なため、すべての水ぶくれがかさぶたになったら一度受診してください。
家庭で気をつけること
水痘にかかったことがない人が周囲にいる場合、空気感染するので気を付けましょう。
ひっかいて水ぶくれをかきこわさないように、爪は短くしておきましょう。
入浴 ぬるめのお風呂やシャワーでさっと汗を流しておくほうが、かゆみも少なく、化膿することも少ないです。石けんやシャンプーは肌に直接つけずに、よく泡立ててから手で優しく洗いましょう。
食事 水ぶくれが口の中にできると痛いので、食事がとりづらいことがあります。水分を十分にとらせ、熱いもの、すっぱいもの、塩辛いものなどは避けてください。また、固いものも嫌がることがあります。