立ちくらみ(起立性調節障害)
立ちくらみ(起立性調節障害)とは
小学校の高学年から高校生のころに起こる病気です。
体には、自分でコントロールできる部分とできない部分があります。たとえば、手足は自分でコントロールできますが、心臓や血管、腸などは自分ではコントロールできません。
これら心臓や血管、腸など、体の重要な部分をコントロールしている神経が自律神経です 。起立性調節障害は、この自律神経のバランスが乱れて、さまざまな症状が起こった状態です。午前中に調子が悪く、午後になると徐々に回復します。
症状の程度により長引く場合もありますが、ほとんどの場合、成長とともに次第によくなることが多いです。
症状
立ちくらみ、腹痛、頭痛、乗り物酔い
~どうして立ちくらみや動悸が起こるのか?~
自律神経は、立っているときに血管をひきしめて、血液が下半身に集まらないように調整しています。自律神経のバランスが乱れてしまうと、血液が下半身に集まり、脳に血液が行かなくなります。そのため、立ちくらみや動悸などが起こるのです。
家庭や学校で気をつけること
規則正しい生活をすることが一番大事です。早寝、早起き、朝ごはんを心がけましょう。
症状が強い場合、朝起きることができず、学校に行けない子もいます。病気の状態を保護者や学校の先生も理解していただくことが重要です。
生活上の工夫
・立つときは、頭を下げてゆっくり起き上がりましょう
・短時間での起立でも、足をクロスさせましょう
・毎日30分は歩き、下肢の筋力が低下しないようにしましょう
・1日1.5L以上の水分をとりましょう。塩分も多めに
※症状が強いときは、薬を処方することもあります。
こんなときは受診を・・・
なかなかよくならない場合は、生活習慣を見直したり、薬を処方、変更したりすることがあるので、ご相談ください。