RSウイルス
RSウイルスとは
乳幼児に多くみられる急性呼吸器感染症を引き起こすウイルスで、夏頃から徐々に増え、秋から冬にかけて流行することが多いです。
感染経路は、くしゃみや咳などの飛沫感染やドアノブやおもちゃ、おむつ交換時に触れることで起こる接触感染によるものがあります。
RSウイルス感染症の症状
鼻水、咳、発熱といった風邪症状の他に、「ゼーゼー」、「ヒューヒュー」といった呼吸音のする喘鳴が特徴です。
特に小さなお子さまは重症化して喘息や肺炎などになる可能性があるので注意が必要です。
RSウイルスの治療
RSウイルスは直接効果のある薬はありません。
基本的には、症状に応じた処置やお薬の処方を行う対症療法になります。
このような方は要注意
- 生後6ヵ月未満の乳幼児の方が初めて感染すると重症化しやすい傾向があります。
- また、低出生体重児(出生時の体重が2,500g未満)、心臓や肺の基礎疾患や免疫不全、ダウン症などのお子さまは特に重症化しやすいので注意が必要です。
そしてこのようなお子さまにはRSウイルスの重症化を防ぐ予防薬「シナジス」が有効です。こちらは効果が1か月で、流行期の7月から2月の間に毎月接種する必要があります。
「シナジス」が対象となるお子さまは是非一度ご相談ください。
登園・登校基準
熱が下がって咳や鼻水などの症状が改善し、元気であれば登園・登校は可能ですが、保育園や幼稚園、小学校のルールがある場合にはそのルールに従ってください。